出ポタ記

日々思ったことの日記など

雑記38

久しぶりの更新である。

1年近い時間を超えてこうして人の目に触れる場所へ、自分の思想やら内に秘めたなんとやらを公開することに若干の心苦しさを感じる。

でもまぁ、人に見える形でこうして残しておくことにはきっと意味があると思う。朝になればハズしくなっているだろうけども。

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今回GWで実家に帰った僕。色々と思うことがあった。別に数年に一度とかって割合ではない、現に今年の正月も実家には帰っている。ただ正月ってのはある種特別な期間で、正直なところ世間の空気に惑わされてしまいがちである。年明けのめでたい空気の中では、あまり感情の端の部分までは神経が行き渡らない。単に僕が無神経なだけかな。わからないけども。

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僕は両親が30の時の子どもである。僕は今年30になる。ただそれだけである。

自分が「両親が自分を産んだ年になる」って事は、結構な衝撃だと思うんです。まして恋人もいない、結婚の予定もない、そんな人間なら尚更です。

僕には兄がいるので、両親が僕と同い年だった頃には、2人の子どもを育てながら生きていたわけです。仕事をして養い、家事やその他細やかなことまで。大変なことですよ。これは。ずーーーっと思ってはいたけど、なんとなく口に出しずらい気持ちだった。でも今この年齢になって思うのは、僕が今同じことをやれ…と言われて、まぁ…できやしないだろうな、ということ。後年親に話を聞いて「あの時はもう毎日が必死だった」と、言われた事もありますが。とても「やれ」と言われてできることじゃないですよ。

それでも、自分は守りながらずーっと大切に育ててもらったんだな、と。本当は長い間わかっていたはずのことを、最近実感をもって考えるようになった。

まぁ、そんなこんなで複雑な気持ちがずーっと胸の奥にあって、実家に帰った1泊2日を少しよそよそしくなりながら過ごした。あんまり親の眼を見て話せなかった。僕は家族では比較的いじられ役というか、変な言動や行動(昔の変な言動・行動まで)を未だにいじられる人間ではあるけれど。それもできなかった。

今回はなんか照れ笑いというか、変な感じになってしまった。迂闊だった。恥ずかしい気持ちが少しだけあった。

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実家を楽しむだけではなく、実家近くの色々なものを見てまわれたのも今回は良かった。

自分が通った幼稚園が昨年閉園になり、昨日見かけた時は更地になっていたこと。

昔よく行ったホームセンターが潰れて、ドラッグストアになっていたこと。

最寄駅のいきなりステーキが閉店し、すき家になっていたこと。

相変わらず地元の惣菜屋が残っていたことや、僕が中学の頃からバイトを募集している近所のファミレスは未だに募集していること。

近所の団地がなくなって大きなマンションになっていたこともビックリした。色々な物が人知れず変わっていく。

生きていくということは、年を重ねていくということ。少しずつ馴染んだ景色を失っていくということでもある。

だからこそ全ては美しい。そして、そんな中でも変わっていかない物は確かに存在する。それを愛し慕っていくという気持ちもまた、それに劣らず美しいことである。

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↑ 地元にいた頃よく泥酔して寝ていた橋のベンチ