すごく情けない話になるけど、今まで割とバンドでドラムを叩くのは「叩いてあげてる」って気持ちだったのね。
叩ける環境に対してあんまり感謝とかなかったし、なんだったら叩いてることに感謝してほしい、ぐらいの気持ちがどこかにあった。
去年から少しずつバンドでドラムを叩く機会がへって、今年一つバンドを辞めたらいきなり数が減ってしまってビックリした。
今までは自分が働きかけなくてもオファーが来るくらいで、正直自分でバンドを選り好みできるような感じではあったんだけど、そうも行かなくなってしまって。
というのは、世間がそういうバンドだのライブだの、人が集まるようなイベントを良しとしない空気に変わりつつあったから…っていうのも大きかったけど。
とにかくいきなり居場所がなくなってしまったような感じで、まぁそれならそれでいいか…みたいな気持ちもあるにはあったんだけど。
ほぼ土日や休日にスタジオに入ることが日課で、それがなくなると今度は何をしたらいいかわからない。今までどうやって休日過ごしていたっけ?っていう。
前書きが長くなってしまったけど、そんな中でも僕が席を置けたバンドって結局2バンドだけだったから。
最初こそ少し…いやかなり、懐疑の気持ちが強かったけど、今はすごく居心地がいい。
今日(もう昨日だけど)そのうちの一つのバンドでのレコーディングが終わって、すごくいい感じになった。時間をかけて練習した甲斐があった。
レコ発は未定だけどやるつもり。
いいバンドをたくさん呼んで、いいライブにしたいと思う。
まだある。
10月、11月にはもう一つのバンドでそれぞれイベントが決まっている。
こんなに上手くいっていいのか?という不安はある。正直、かなりある。
でもやれるだけやってみたいと思う。
「叩いてやってる」なんて驕った気持ちではなくて、今度は自分の意思で。