出ポタ記

日々思ったことの日記など

雑記99

横道世之介」という映画を今更DVDで観た。

 フィルマークスなどの事前情報で「めちゃくちゃ胸に残る」「人生で五指に入る映画」という評価を得ていた事を知っていたが、実際に観てみると割と淡々とした山場のあまりない映画だった。

ただ観終わった後のある種喪失にも似た観後感はすごかった。

 

作中で語られる世之介の「おいが死んでも、みんなは、おいのこと思い出して泣くとやろか」というセリフが強く残っている。

 

おそらく多くの人間は後から記憶を思い返して「あぁ、あの時私の人生が始まったのだ」と気づく。この作品ではその瞬間について綴っている。

 

人生はいくつもの瞬間の連続でしかない。映画と全く同じ物かもしれない、という当たり前に最近気づいた。

自分のような不真面目に生きてきた人間にもそういう瞬間は確実にあるし、きっとこの先も生きている限り増えていくのだろう。